ある多言語学習者の断想

ohne Fleiß kein Preis.

「彼女」は何を与えてくれるのか?

die Philosophie 女性名詞。日本では「哲学」と呼ばれ、訳されています。

この何ともつかみどころの無いものに魅せられている自分がいます。

  • 「哲学の何が面白いの?」
  • 「どこに魅力があるの?」

そう思う人も多いでしょうし、そう尋ねる人もいたかもしれません。

何とかこのあたりの解答の言語化を試みます。

 

なぜ哲学は面白いのか?

  1. 難解だからこそ魅了される
  2. 真理らしきことを伝えてくれている有難いものに見える

 

1.について、難解というのは意図的なのか、たまたまそうなってしまっているのか、分かりませんが概して難解です。難解だから、理解しようと食らいつきます。それでも分からない。分からないから分かろうとします。文字量は少なくないので、その謎の洞窟はかなり長く続くことになります。

受け売りですが、哲学書は果てしない推理小説、だそうです。

 

2.について、その真理らしきものが書き込まれていそうなところが魅力の一つだと思います。

しかし果たしてそれは本当なのでしょうか?

 

最近思うのは、その難解な問いかけに向き合うことそのものが意義なのではないかということです。悩み・考えるきっかけを与えてくれること。

分かりやすく、大衆に受け入れられるように平易に書くことをしません。それをやったら哲学ではないのかもしれない。

 

これからも追い続けることでしょう。ドイツ語とともにこの難解な代物に挑んでいきたいのです。

こちら、文庫本にして4冊。一度読了したのは2012年頃だったかな。今読んだらまた違うヴィジョンが見えるかもしれません。