ある多言語学習者の断想

ohne Fleiß kein Preis.

ブログタイトル変更

ご無沙汰してます

ドイツ語への興味のままにその学習状況とその周辺について述べてきたこのブログですが

  1. 著者である私の知的態度の変化

もあり、ブログのタイトルそのものを変更してみました。

ドイツ語以外にロシア語とフィンランド語も

知的態度なんて言うと大袈裟ですね。ロシア語と更にフィンランド語にも興味がわいたので学んでいくことにしました。
以前にフランス語やラテン語もほんの少し垣間見てみたのですが、どうやらそちらではありませんでした。少なくとも今の私のセンサーにはかからなかった、と。

ロシア語の面白さ

現地へ行ったこともなく、また、学生時代に履修したこともない、真の初級者レベルの私には、キリル文字のアルファベットがまず興味深いのです。
英語のそれと同じ形と音を持つものもあれば、そうではないものもある。

  • я ← 左右反転?
  • и ← これも
  • д ← いわゆるアスキーアートで見たことがあるような
  • ж ← ちょっと何言ってるかわからないです

という具合。何か新しいことに直面している実感があります。

ドイツ語はいわば英語の親戚なので、初学者にとってスムーズだったように思うのですが、ロシア語は明らかに別人という感じで壁を感じざるを得ません。ただドイツ語の知識にリンクすることもありそうなので*1、その点今後楽しみです。
また、このキリル文字をまず把握すれば次へ進めるな、という未来への手応えを感じているところです。

フィンランド語の面白さ

ロシア語同様、初学者です。巷の入門書に取り組んでみたばかりですが、その音の響きが興味深い。かわいい感じもある。またベースはローマ字読みで、そこはロシア語よりもとっつきやすいと感じます。ただ、ゲルマン語でもロマンス語でもない特異な言語らしく、単語の由来は独特な印象。ゆえに相対的に覚えにくいかも。

母国語の相対化

多言語を学ぶことが趣味の人、その存在を時々認識するわけですが、彼らの思いが実感できるようです。

  • コトバなるものの本質に迫れるようなスリリングな感じもありますし、
  • 何か別の言語のピースと組み合わさったりして驚いたり、
  • 結局「食べる」とはこういうことなんだなと実感したり*2

そういうことを味わえるわけです。
そしてこのことはゲームをしたり、映画を観たり、音楽を聴いたり、スポーツをしたり、単に母国語で本を読んだりして得られる喜びとはちょっと違う独特のものがあると信じています。

日本語も数あるコトバの中の1つに過ぎず、それゆえの狭い考え方に閉じ込められている、と気づくこともあります。*3

次回以降に、なぜロシア語なのか? フィンランド語なのか? についても触れていく予定です。

*1:名詞の性や格変化という概念そのもの、など

*2:これだけ一気に具体的になりますが

*3:そしてそれは別の言語にも言えそう