ある多言語学習者の断想

ohne Fleiß kein Preis.

今日のドイツ語学習 31.8.2018

DW の langsam gesprochene Nachrichten を聴く

ドイツの内政についてのニュースに弱い。ドイツに居住している人たちにとっては自明なことでも、私のようにアジアの東端に住むものには難度が高い。少しずつ知識を*1蓄えていこう。

先日、ドイツの政党をノートにまとめようとした*2。この日本と同様、様々な思惑が交錯して政治が動いているというのが分かり、興味深い。日本や米国を相対化できる点でも意義がありそう。

 

『まいにちドイツ語』を聴く

温泉をテーマにした「雑誌記事」。40課。

 

2格支配の前置詞

これが、取り上げられていた。書き出そう。

  • wegen のために、ゆえに
  • trotz にもかかわらず
  • anstatt の代わりに
  • während の間
  • innerhalb の中で、以内に
  • außerhalb の外で、範囲外で

 

この格支配(をはじめとする文法事項)に直面するたびに、

  • ああ、別の国の言葉を学んでいるんだなあ

と、しみじみする。この明らかに日本語ではない異質感を噛み締めることにする。

 

来週から9月号である。このシワの増えた8月号に感謝しつつ、まっさらな9月号へ。

*1:ドイツ語というよりも、ドイツの

*2:上手くまとまらなかったので、再チャレンジしたい

最近のドイツ語学習状況を巡って+今日のドイツ語学習 30.8.2018

前置詞 um

ドイツ語にも英語同様、前置詞なるものがある。

とりわけ、um が好きだ。

  • ~を巡って、~を回って

のような意味だと今は理解している。その対象物には触れない。ちょうど地球に対する月のようなものだ。地球の周りをぐるぐる廻っている。地球に触れることはないが、その周囲に確実に存在している。そういう様態を表す前置詞。英語だと around というものがそれに相当するだろうか。使われ方によっては他の意味も呈するが、原則としてこの何かをぐるぐると(ぐるりと)回転しているイメージでとらえてよさそうである。物理的にはこういうことであり、これらが概念となっても構造は同じで、比喩的に同じヴィジョンでとらえることが可能。

さて、前置きはこれくらいにして。

 

ドイツ語を巡って(私の場合)

ということで、ドイツ語そのもの*1ではなく、ドイツ語に際してあれこれ動いて回っている「自分自身」を振り返ることにする。8月も終わるので、一旦「確認」してみる*2

  1. 毎日何らかの形でドイツ語に触れている(学習している)
  2. このこととそこから気づいたことを日々ブログ化している

純化するとこんなところである。

2.のブログ化について

その日に何を学んだのかを書き出す/記録すると定着する、というのを本で読んだことがある。それが一つのきっかけになっている。自分の個人的なノートに書き出して、人に公開しないという手法もある。それでもいいと思っていたが、そうではなく、ブログという形で公開している。他者の目が加わることが、私にとってはプラスに働いていると思える。

「ブログを書いている暇があったら、その分勉強すればいいのではないだろうか」というアイデアもあるだろう。確かにそう思うこともあるが、上のメリットを信じてやっている。そもそもブログにアウトプットする行為こそが、大切なのかもしれない。ブログだからこそできることとも言える。また、こまめに(日々)セーブ(保存)するような位置づけでもある。

 

そもそもなぜドイツ語を学んでいるのかについて 

cheapeer.hatenablog.com

 いくつかの記事で書いてきた通りである。

目下、具体的な目標として、今年の12月の独検準1級対策というのがある。こういうものがあること自体を楽しめていると実感する。

  • 仕事とは「原則」無関係で
  • 誰かに強いられて受験するわけでもなくて
  • ただ自分の知的熱意のまま

というスタンスなのが大きいかもしれない。

  • 就職のためにとか
  • 大学の単位のためにとか

そういう要素が今の自分にはないのである。

手応え

仕事においてウェブを使って「調査」するケースがある。その際にドイツ語のサイトも見るようにしている。

以前は徒に時間を浪費してしまっていたのだが、最近はこの方法が「効果」をもたらしていると感じられる。ドイツ語を学び始めて*3、1405日が経過した。

 

以下は、いつもの学習記録

『まいにちドイツ語』を聴く

テーマは温泉。普段は地名なのだが今週*4は「温泉」。

火山の国・日本。地震の国・日本。それゆえの温泉の国。皮肉なことに。

DWの langsam gesprochene Nachrichten を聴く

Nachrichten | DW

ある国の権力者の発言や行為はニュースになりやすい。彼がやりそうな動詞を先回りしておさえておきたい。

  • 締結する abschließen など
  • 批判する kritisieren など
  • 任命する ernennen / berufen など
  • 報じる berichten など
  • 攻撃する angreifen など
  • 制裁を加える(ある国に制裁措置をとる) Sanktionen gegen ein Land verhängen

*5などなどの「ニュース語」が頻出語になるだろう。

*1:こんな語彙に出会った、こんな文法事項があったなどなど

*2:自分語りをさせてください

*3:独和辞典を買った日をスタートの日としている

*4:今日と明日

*5:辞書から引用しました

今日のドイツ語学習 29.8.2018

『まいにちドイツ語』とdw の langsam gesprochene Nachrichten を聴く

上記二つを統合的に語りたかったので、今日はひとまとめにしている。

 

集中して聴くということ

集中して聴くというのはどういうことなのだろうか?

  1. 他の何かに力を使わず、ただひたすらにその音声情報に知覚を集中させること
  2. その情報を元に自分の頭の中で積極的にヴィジョン(映像)を作ろうとすること

だと今のところは思っている。

日本語の場合、1.がしっかりできていなくとも、2.が可能だったりする。特に自分の興味のある内容や話題だとなおさらである。

しかし、外国語の場合は、まず、1.が出来ていることが前提で、その上で、2.が成立するのだと分かる。

 

集中することそのものの練習

試験では誰だって集中して聴こうとするだろう。その時にだけ集中すればいいというマインドはよろしくなく、日々集中することに慣れておくようにしようと思い至った。

 

思考モード(日/独)

無論だが、『まいにちドイツ語』は日本語での解説とドイツ語を行ったり来たりする。一方、DW は全編ドイツ語。ここも大きな違いと言える。前者は日本語での解説が入るので着実な理解をもたらすものの、一旦思考が日本語*1モードに戻ってしまう。語学とはそういうものだという声が聞こえてきそうであるが。

「慣れてきたら独独辞典を使おう」という発想とどれだけ親和するか分からないが、このようなことも脳裏をよぎった。

*1:母国語

今日のドイツ語学習 28.8.2018

『まいにちドイツ語』を聴く

Ich begleite euch zum Bahnhof.

「駅までお伴するわ」

久々に引用させていただく。

  • begleiten 同伴する、お伴する

英語だと、accompany 。

 

Dw の langsam gesprochene Nachrichten を聴く

毎回、6、7の記事が収められている。その内、何のことか分からない系の記事がまだいくつかあることを記しておこう。一聴して全て解るようになるには、あとどれだけかかるだろうか。

 

ドイツ語版Wikipediaを読み流す

これは、1年以上前から「暇な時に」思い出したようにやっている。

以前よりも意味を取りやすくなっているのを自覚する。

  • 自分にとって興味のある何かについて、ドイツ語ではどのように記述されているかを確かめる
  • そもそもドイツ語では記事化されていないものもある。ドイツ語圏ではポピュラーではないということだろう。
  • 昨日も触れた「幽☆遊☆白書」のページは存在している。日本のマンガは、das Manga としてドイツ語圏でも受け入れられているらしい。上の作品については設定、ストーリー、キャラクターは概ね理解している。つまりヴィジョンは既に自分の頭の中にある。それがドイツ語でどのように表現されるのか、されているのかを味わう*1

 

また、左サイドバーの zufall を使うと「ランダム」で何らかの記事を表示してくれる。その記事が「つまり何について書かれているか」を読み解くという“ゲーム”で遊んだりもする。武者修行のような感覚。

*1:これが興味深い

今日のドイツ語学習 27.8.2018 プラス

DW の langsam gesprochene Nachrichten を聴く

通常運転。

 

まいにちドイツ語を聴く

こちらも通常運転。

 

動画サイトで好きなアニメのドイツ語字幕付きのものを観る

neu! *1

幽遊白書幽☆遊☆白書)という作品の大ファンである*2。これの字幕付きのものを観たりもしている。特に軽妙な会話がどのように展開されるか、大変参考になる。

映画やドラマ、アニメを介した語学学習はよく言われていることであるが、「個人的な見解としては」、メインに据えられない、サブ的な学習方法だと言わざるを得ない。

楽しみながら学べる。それは確かだと思うが、私の場合、コンテンツへの愛が強すぎる為か、作品そのものへフォーカスしてしまい、ドイツ語どころではなくなることが多い。あくまで息抜き的な位置だと捉えておきたい。*3

 

自分の語彙力を知る

自分が「どこにいるのか」を知ることが次の適切なステップを導く。

https://www.ito-tomohide.com/entry/2018/04/08/200300

愛読しているこちらのブログ記事で、一つ目に紹介されているサイトを試してみた。

四択問題50問に答えて自分の語彙量を測る。

 

 … …

 

私の結果は「18歳」程度の語彙量とのこと*4。上位24パーセント。母数が何を表すかは分からない。修行を積んで再び挑もう!

 

今週で8月が終わる

語彙だけでなく、ドイツ語学習や暮らし全体についても確認しておきたい。

*1:new

*2:世代!! 加えて、HUNTER×HUNTER

*3:ただし、名ゼリフの数々をドイツ語でどのように表現しているかには凄く興味があります

*4:18歳、色んな18歳がいるよなあ

今日のドイツ語学習 26.8.2018

Deutsche Welle の langsam gesprochene Nachrichten を聴く

ドイツ語の特徴の一つとして、

  • 単語を繋げて長い一単語を生成する

というものが挙げられる*1

例えば

  • Wasserstoff 水素(=水+素*2
  • Gebrauchsanweisung 取扱説明書(=使用+指示・説明書)
  • Fernsehnachrichtensendungen テレビニュース放送(=遠い+見る*3+ニュース+放送)
  • Geschwindigkeitsüberschreitung スピード違反(=速さの程度+超過)

というのがある。カッコ内は私なりの分割であり、解釈が間違っているかもしれない。やり方によってはもっと細かく区分することもできそう。

既存の単語を繋げて新語を生成する。結果的に凄く長くなる「難点」はあるが、またゼロから新しい語を作る(学習者にとっては覚える)必要は無くなる。既存の語そのものを一つひとつ理解しておけば、応用が利く。

何かまた真っさらなところから新語を作る発想もあるが、それはドイツ語では「あまり」やらない。このあたりの精神性。

 

日本語でも「東京特許許可局」とか「北朝鮮民主主義人民共和国」といったものがある。外国人にとってはひとつながりの単語に見えるのかもしれない*4

 

ラジオやら音声テキスト聴いていて、これらの「長い単語」を理解できるか否か、も意識していきたい。

 

最近覚えようとしたドイツ語単語・熟語

これを書き出す。備忘として。繋がり、派生を意識したつもり。

  • zögern 躊躇う、ぐずぐずする
  • verzögern 遅らせる

 

  • fordern 要求する、必要としている
  • fördern 助成する、促進する

 

  • der Schatz 宝、収集品、蓄積
  • schätzen 見積もる、評価する

 

それぞれについて自分なりのコメントを用意したのだが、完全に蛇足だと感じたので割愛、今回は。

*1:少なくとも英語には無い事象ですよね

*2:これはそんなに長くないが

*3:「遠くを見る」で「テレビ」という発想そのものが面白い。文明の利器の数だけこの手の「造語」が生まれるのかもしれない

*4:そもそも日本語には原則スペースは存在しない。句読点があるだけ。

今日のドイツ語学習 25.8.2018

DWのlangsam gesprochene Nachrichten を聴く

日々違うニュースが報じられている。昨日とも、そして、明日とも違う記事が繰り出される。今、この瞬間にも世界のどこかで記事になり得る「何か新しいこと」が発生していることになる。

毎日違う内容を扱っているにも関わらず、そこにはドイツ語としての*1パターンが存在していると分かる。きっとそうだろうという予想はしていたが、それが徐々に見えてきて、多少は足がかりを見出せた「ように思う」。*2かつてはツルツルの急な斜面だったのだが、ようやく足場が見えてきたという感じか。

 

『ドイツ語で世界を読み解く』と準1級対策本に取り組む、その時

最近はこの2冊にお世話になっているわけだが、解説の欄で同じ助言を受けた。

  • 日本語でいいので新聞を読もう

平たく言うとこういう趣旨である。

このことは上記のDWのラジオを聴いていて自ら痛感したこと。重要度高し。これは素直に実践するとしよう。

ドイツ語を学ぶことから派生して、新聞を読むことになるというのもまた乙なこと。

知の地盤を固めよ、というアラームが鳴っている。

 

問題を解く中で

熟語を問う設問の正答率が極めて悪い日だった。*3

まだまだ決まり文句の「暗記」が必要だということだろう。記憶力がそんなによいわけではないことは40年近く生きてきて実感している。しつこく取り組むなり、工夫をするなりしてみることにする。

*1:あるいはメディアとしての

*2:断言するにはまだ早い!?

*3:今日だけならいいのだが、そういうことではなさそうです