ある多言語学習者の断想

ohne Fleiß kein Preis.

『まいにちドイツ語』を聴いて/つまりってつまりなんなの?

7月18日水曜日、朝のまいにちドイツ語、について振り返ります。この平日毎朝15分間の旅を続けています。もはや『まいにちドイツ語』ブログとも言うべき当サイト。引用します。

Schlüsselsatz heute 今日のキーセンテンス

Sie sind sozusagen die beste Weinkennerin in Deutschland!

「あなたは、いわばドイツでいちばんのワイン通、ということですね!」

最上級。

 

直訳すると*1

「あなたは、言わば、ドイツにおいて、最もワインをよく知る女性です!」

もちろん日本語としてこなれていないことは分かっていますが、こういうことになると確認することはできました。

sozusagen いわば

まず、複数の単語をスペースを置かずに一単語として表記するこのドイツ語の発想。英語なら「so to say 」かな*2

 

さて、いわば、って何でしょうね?

  • つまり
  • 言うなれば
  • 言い換えると
  • 別言すれば
  • もっと他の*3言い方をすると

こういう意味だと思います。日本語にもドイツ語にも存在すると分かります。以前も触れましたが、日本語現代文の読解上、かなり有効な「記号」だと習ったのを思い出します。「いわば」の前付近に「やや難解な表現のキーワード」があり、それを「別の言葉で言い換えて説明している」。

言語は違えど文意理解・読解におけるエッセンスは普遍的であり不変的だと感じます。論理のような骨子は言語を超えて存在する、と。

それでも漂う機微やニュアンスをドイツ語から、あるいは何か別の言語から感じ取れたら楽しいかもしれません*4

 



 

*1:なぜ直訳するかと言うと、構造の骨格を捉えるためです。状況や文脈に基づいて「日本語」らしくする行為は凄く大切だと思うのですが、それだけでドイツ語を分かった気になって終わりにすると、応用が効かない気がして

*2:こういう表現・イディオム、ありますか?

*3:分かりやすい

*4:上手く説明できていないだけで既にそれを体感しているようにも思います