ある多言語学習者の断想

ohne Fleiß kein Preis.

読書記録

最近読んだ3冊を取り上げましょう。

ユダヤ五〇〇〇年の知恵 (講談社+α文庫)

ユダヤ五〇〇〇年の知恵 (講談社+α文庫)

 

ユダヤ人の聡明さは歴史的偉人が多いことからも分かります。その叡智の一端を覗けるような一冊。寓話という形で教訓が語り継がれるあたりも興味深い。ただ単に訓戒や箴言が記されているだけではなく、物語でもって訴えかけてくる。これは仏教における法話の意味合いにも近い感触を得ました。

 

羽生善治 闘う頭脳 (文春文庫)

羽生善治 闘う頭脳 (文春文庫)

 

私自身は将棋をしませんが*1、勝敗のある世界には大いに興味があります。勝つか負けるか、そのどちらかに戦う者たちはほぼ必ず振り分けられます。

その勝負の世界において勝ち続ける人たちがいます。彼ら勝負師の哲学にあやかりたいのです。

  • 何を考え、何をしているのか?
  • 勝利を、そして敗北をどのように捉えているのか?
  • 強さとは何か?

本書については、主に対談形式で綴られています。問われてはじめて、立ち現われる概念というのがきっとあって、それが対談系の本の面白さだなあと捉えています。

 

まさに私もこのタイトルにターゲティングされた者の1人です。

自然言語だけでなく、コンピュータ言語にも興味がわくかもね」という主旨のことを以前、冗談半分で書いたことがありました。これが現実化している感があります。面白そうだな、と純粋に思い始めています。

*1:動かし方くらいしか知りません