ある多言語学習者の断想

ohne Fleiß kein Preis.

独検自己採点を経て:想念あれこれ

本日*1、公式サイトに正解答が公開されましたね。受験者の方、チェックされましたか。


(私も)自己採点をしてみました*2

そこから浮かび上がってくるあれこれを書き留めておきます。


おそらく不合格だろう

  • とにかく穴埋め選択問題の取りこぼしが多いように思う*3
  • 一方で、読解問題つまり文章を読み内容に合致するものを答えるパターンのものは8割前後の得点率*4
  • ひどいのは「聞き取り試験」。悪すぎる。全二部構成の第一部は何と0点。要因として考えられるのは
  1. 聴解力そのものの実力不足
  2. 試験としてのテクニック面の準備不足

主にこの2点。*5


合否の結果はどうあれ、今ある「なけなしの力」は出し切れたと言えます。悔いはないですが、実力不足を強く強く痛感しました。

 

明らかに聴くという能力は劣っていると自覚*6。聴けていないわけではないが、話されるスピードに理解が追いついていないと気付きます。

また、文法事項についての知識に「抜け・漏れ」があると自覚。

その一方で、ドイツ語の文章を実際に読む・読み解くという力は明らかに養われていると再確認をした次第です。

自分の中にあるそもそものドイツ語学習のモチベーションは「読むこと」であって「会話」でもなければましてや「文法」を知ることでもない、と。*7

つまり、自分のやりたいようにやっている。自然なことなのかもしれないと思い至ったりもします。

 

パロールエクリチュール

前者は話し言葉、後者は書き言葉。ある「偉い人」のお言葉を借ります。*8

人は

  • 話すこと、会話することのほうが得意
  • 書くこと、文書の読み書きのほうが得意

このどちらかに分かれるという話があります。かく言う私は後者に軍配が上がると見ています*9。この話を聞き取りや口述の不出来の言い訳にするつもりは無いですが、まあ、そういうことってあるよね、という話です。

*1:日中11:45頃かな

*2:毎度お伝えしていますが、今回私は準一級に挑みました

*3:番付上位の力士は下位の力士に負け続けると勝ち越しが危うい。それと同じような感覚です

*4:金星を取れた、とまでは言いませんが、総合的に負けが込んでいることは確かです

*5:場所前の稽古が不十分で、立ち合いの当たりが弱かった。加えて、引きの相撲で安易に勝とうとする向きがあったのかもしれません

*6:能力が劣るというのは適切ではないですね。相対的に習得に時間がかかるというか、ほかの心理的壁の少ない方にー例えば読み書きー力を使いがちということ。それにより伸びている分野が伸び、そうでない分野はそれなりという図式。

*7:更に言えば独検の合格が目的というわけでもないのでした。

*8:詳細はまたいつか書きたいです。

*9:なぜか、今日相撲づいてますね