『まいにちドイツ語』を聴いて/疑問と仮定の交差点
いつものように引用から入らせて頂きます。
今日は練習問題の箇所から引きます。*1
Geht man hier geradeaus, kommt man in fünf Minuten zum Bahnhof.
「ここをまっすぐ行けば、5分で駅に着きます」
これはつまり、仮定・条件を表す従属の接続詞 wenn の省略、がポイントです。省略せずに書くと、
- Wenn man hier geradeaus geht, kommt man in fünf Minuten zum Bahnhof.
こうなります。
ドイツ語において、文頭に動詞が来るのは、
- 疑問文
であることが多いのですが、それならば疑問符*2で終わるはず。そうではなく、カンマが打たれ、その直後に動詞が来る今回のような場合もある。
憶測で書きますが
- 動詞はじまりの疑問文
- wenn が略されることにより、動詞ではじまる仮定/条件の表現
どちらも断定するような普通の文*3ではないことを意味します。
疑問文というのは事実であるか否かを相手に*4問うという観点で、事実の前段階の何か、未確認の事実を意味します。
仮定/条件表現も、文字通り「もしも」や「だとすると」という語を伴い、事実ではない仮想的な何かを持ち出すことになります。
このような理路で、上記2表現は構造的に似た形をとっている、と私の中で結論づけておきます。私の中でね。
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